劇場版クレヨンしんちゃんです。2001年公開。僕は中3か。
アニメ版とは違い劇場版のクレヨンしんちゃんはとても評価が高く、アニメは観ないが劇場版は観る、といった人たちも多くいるそうです。特に大人。劇場版のコンセプトは「大人も笑って泣ける映画」ということで、僕も何作か観ていますが(それこそ子供のときですが)確かにどれもそういった感じであったと記憶しています。
で、この映画。
劇場版の中で1番面白いと何年か前から周りの人間に勧められるわ、雑誌なんかで絶賛されてるわ、で気になってはいたのですがいまいちレンタルするという実行に移せませんでした。なぜ今このタイミングで観たかというと今日本屋で立ち読みした「CUT」最新号で「アニメ映画ベスト30」なる記事が書かれていて、この作品が上位に食い込んでいたのです。「これはもういい加減観るしかないな。」と。


大阪万博をモチーフにしたであろう「20世紀博」というテーマパークが舞台。昔(昭和)の香り漂うこのテーマパークに大人たち(ひろしとみさえも)は夢中になるばかり。ある晩「20世紀博」からのテレビ放送がきっかけで、ひろしとみさえを始めとする全国の大人たちはおかしくなってしまう。仕事や家事を放棄しダラダラしている。そこへ「20世紀博」からのお迎えの車がやってきて大人たちを全て連れ去ってしまう。残されたのは子供たち。その子供たちにも「20世紀博」の魔の手が忍び寄り、全ての子供までも連れ去ろうとしていた。しんのすけ達は大人たちを取り戻すために「20世紀博」へ向かう。


というのが僕なりの陳腐なおおまかなストーリーです。


で、長くなりましたが、この作品、マジで良かったです。
「アニメ映画」としてではなく「日本映画」として歴史に名を残す名作じゃないでしょうか。「笑い」と「泣き」のバランスが絶妙。そしてなにより映画自身が持つ「メッセージ性」は凄まじいものがあります。
1箇所だけ必ず誰もが涙してしまうであろう場面があります。そのシーンはこの映画のハイライトどころではなく、日本映画屈指の名場面じゃないかなと思いました。


昔は良かったなぁ…が口癖の僕ですが(↑でも言っちゃってますが)明日からまた頑張りたいと思いました。そんな映画です。




僕もこの映画の主人公は「ひろし」だと思っています。これ以上長くするわけにはいかないのでこの辺で。