ハヤブサ

ハヤブサ

スピッツの「隼」。最近またハマってます。小学生のころから大好きなバンドなのです。初めて買ったCDが「ハチミツ」なんです。
スピッツはもともとロックが大好きな人たちでして、インタビューなんかでもよく言ってますが当初目標としていたバンドがイギリスのシューゲイザーバンドのRideであったそうです。(初期は自分たちの音楽をライド歌謡と言っていたそうな。2ndの「名前をつけてやる」はその感じに近いような気もします。)
しかし、ボーカルである草野マサムネさんの歌声は自分たちの目指すロックには相応しくない、とのことでしばし活動を休止。復活後はポップス路線。バカ売れ。天才。
そんなスピッツが自らの鎖を断ち切ってロック路線に「戻ってきた」のがこのアルバム。
今までのスピッツとは明らかに空気が違います。なんといいますか、普通にカッコいいのです。そして曲がとても良いのです。このアルバム以降スピッツの作風は変化します。そして音楽業界におけるスピッツの立ち位置も微妙に変化したような気もします。
先行シングルである「放浪カモメはどこまでも」「メモリーズ・カスタム」を聴けばわかると思いますがこの高揚感はロック以外の何者でもないですな。他にも「いろは」なんかとてもカッコいい。このサウンドはそこら辺のバンドには出せないでしょう。ははは。
そして本編ハイライトである「8823」。もう素晴らしいね。スピッツに死角なし。世界に誇っていいバンドですよ。


それにしてもロックチューンが目立つ中「甘い手」「ハートが帰らない」「ジュテーム?」など珠玉のバラードも収録されているのがこのアルバムの、スピッツの恐ろしいところ。
今後長く続いていくであろう彼らのキャリアの上でも、間違いなくターニングポイントとして語り継がれる重要作。名盤。


給料入ったら新譜も買わねば。楽しみ。